NUROはなぜ速く、フレッツ光はなぜ遅いのか? なぜNURO以外の2Gbpsを取り扱う業者が出てこないのか?

競馬のサイトが最近遅いのでネット環境を増強してNUROにしました。
NUROでは上下共に200Mbpsは出ています。快適です。

ところで、NURO自体はNTTの光ファイバー網への相乗りだそうですが、なぜフレッツとの速度差があるのでしょう。
世界を股にかけるエンジニアとして気になったので調べてみました。

まず、サクッとググって出てきたのは

光ファイバー上での伝送
フレッツで使われる方式: GE-PON
NUROで使われる方式: G-PON
という差です。一見ゲーポンの方が強力そうに見えますが、伝送効率の点から見るとジーポンの方がはるかに高速のようです。
プロトコル的に言えば、前者はイーサフレームをそのまま流す、後者はGEMというフレームでカプセル化して伝送という違いがあります。後者は125usあたり38000byte程度の受信が可能で、前者はその半分程度、つまりスループットにして倍の性能差があります。

これを乱暴に例えて言うなれば、一通一通手紙をバカ正直に送るか、ある塊を箱詰めして送るか、というぐらいでしょうか。

また、さらにググるとライバルフレッツの自滅とも言える速度低下も影響していることがわかりました。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/watcher/14/334361/110800954/?ST=spleaf
どうやらここが速度差の支配的な部分なように見えます。プロバイダの回線網に接続するための方式の違いによりここでも大きな差が出てしまっています。
フレッツで使われる方式: PPPoE
NUROで使われる方式: IPoE
ですが、PPP接続をするための終端装置が混雑して、回線はスッカスカなのに速度が出ていない様子。

これを乱暴に例えて言うなれば、高速道路はスッカスカ、NUROはETC搭載でスイスイだけど、フレッツは一つしかない現金用ゲートで大渋滞、というぐらいでしょうか。

こういう例えをするとNTTクソじゃね?と思いがちですが、むしろネット回線網の将来を読み切り先行投資したソネットを褒めるべきでしょう。ダイヤルアップの時代からのインフラを支え、互換を保ちつつ、新規インフラを構築するのは容易なことではありません。

一つ目の例で、GE-PONは先にイーサフレームをそのまま流すと書きましたが、まさにそこが過去の互換、既存設備維持のためにあります。OLT-ONU間(自宅の光終端装置からNTTの基地局)までが完全なイーサネットですから、自宅にもNTT側にも追加の設備は不要です。ただ右から左に流すだけでルータはデータを扱うことができます。ADSLでもフレッツ光でも自宅の終端装置に繋がった市販ルータに接続情報を入れれば接続ができたはずです。一方、G-PONはGEMフレームを一度ほどき、イーサフレームに変換するため、そのための設備をONU側(自宅)、OLT側(基地局)双方に用意する必要があります。

二つ目の例のPPPoEかIPoEかの違いについても同様です。PPPoEは各ユーザの端末(ルータ)が誰であるか認証して、適切なISP回線網にトンネルするということをするために導入されました。プロバイダ契約をしたらアカウント、パスワードが一式送られてきたと思いますが、NTTはそれによって接続する人がどのプロバイダ回線網に入るべきかを判別していたのです。
かたやIPoEとは、IP over Ethernetですから、何も特殊なことをせずISP回線網とただ繋ぐ、だけです。ではどのように端末からのデータの振り分けをしているかというと、それはISP事業者サイドとその先につながるゲートウェイルータに任されています。ここがまだIPoEが普及していない要因の一つです。
300社以上もあるISPに対して一斉にこのルートを開放すると、行き先の振り分け(ルーティング)の機器にかかる負荷は相当なものになります。加えて、これまでPPPoE終端装置の設備投資をNTT東西に押し付けてきてしまった反省からなのか、設備にかかる費用はこれまでのNTT東西ではなく事業者負担です。そのような事情があり、現状はIPoEを扱う事業者はまだ7社に限られています。

いまだに1Gbps超のネットワークが首都圏と関西エリアの一部に限られているのにはこのような裏話があるようです。

参考資料
http://www.geekpage.jp/blog/?id=2017-7-6-1
http://www.soumu.go.jp/main_content/000514523.pdf

英語・日本語、コンテキストの違い – TCP/IPのジョーク

はてなでこんな記事を見つけました。

https://anond.hatelabo.jp/20180118120333

英語、日本語、そしてコンテキストの違いがミスコミュニケーションを誘発するいい例だったので、ちょっと考察してみました。

適切に理解するには前提となるネットワークの知識が必要ですので
世界を股にかけるエンジニアが解説していきたいと思います。

まず、インターネットで使われるプロトコル(おしゃべりの仕方)であるTCPUDPの違いを理解する必要があります。ざっくり以下のような感じです。

TCP: 通信相手と接続を確立して、データ送信元に受け取ったか(肯定応答)を返し届いたかを確認する方式
UDP: 
通信相手と接続を確立せず、一方的に送りつけて、届いたかは確認しない方式

郵便に例えるならば、前者は書留郵便、後者は郵便ハガキといったところでしょうか。

そこで記事に戻ります。

ATCP/IPのジョークを聞きたい?」

B「もちろん!TCP/IPのジョークを聞きたいです」

ATCP/IPのジョークを聞く準備はOK?

BTCP/IPのジョークを聞く準備が出来ました」

上のABの会話で、いちいちBはAに対して肯定的に届いた内容を返していますね。
TCP/IPのプロトコルでジョークをやりとりするとこうなるのか。こりゃあおもしろい。うははは。

全然面白くないけど、どうやらそういうことのようです。

うーんなんか変ということで、よくよく調べていくと元ネタがあるようで、これはその訳のコピペのようです。
こちらがその元ネタ。

TCP/IPのジョークがあるよと(自然に)突然twitterでつぶやき、何か語ると思わせておいて、
リアルな人間二人が単なる肯定応答を交えた会話を、”twitter上”で”ネットワーク越し”に行っています。それが人の会話なのにTCP/IPみたいだ。うははは。というジョークです。

確かに意味がわかるとちょっとクスッとなります。
つまり、

前者:プロトコルの擬人化のジョーク
後者:リアルな人の会話をネットワークプロトコルのように見せるジョーク

文章の内容が同じでも、書かれる言語の違い、貼り付け方、コンテキストの違いによって、笑いの性質も大きく異なってしまいます。
文字で行う会話がズレてしまってうまく伝わらないという好例です。

ちなみに元ネタは最後も

 This image is a TCP/IP Joke.  This tweet is a UDP joke.  I don’t care if you get it.

これはUDP joke(投げっぱなし)なので、おまえらが意味がわかったかなんて知らねえよ。
というこちらもウィットに富んだツイートになっています。

ビッグデータ × AI × 競馬 その3

前回の続き
前回足りなかったもの、それはオッズです。オッズを考慮していませんでした。
ディープインパクトが相対的に強いのが分かっても、オッズ1.0では、100億円投資しても100億円しか返ってきません。
この見落としは致命的です。
では、オッズをどうやって考慮するか?
大変難しい課題です。
強い馬が分かっても、大抵は人気になります。そのオッズが高いのか?低いのか?を判断するのです。どうやって?
1つ、ある仮定をします。
単勝オッズが馬の相対能力を正しく表しているとする。
この仮定のもと、
3連単(1着~3着までを順番通りに当てるもの、馬券の種類はnP3)のオッズは均等に買われているのか?
を調べました。
18頭だと、18P3=18×17×16=4896通りの馬券がありますから、流石にバラツキますね。
3連単の控除率は0.275なので、期待値 0.725 が買われているか買われていないかの閾値になります。
レースにより異なりますが、3連単のオッズと期待値を並べると、期待値は0.5~1.0程度でバラついているようです。たまに1.0を超えるものもポツポツいます。1.0を超える!?
コレです!探していたもの!!
ということで、テンション上がりますね。
さて、検証してみましょう。
過去のレースをピックアップしてみます。
単勝オッズから、3連単オッズがどう評価されているかを出します。
期待値1.0以上のものを買い続けたとします。
10年間続けたとして、、、、
結果はマイナスになりました・・・・・
残念。
プラスになることもありましたよ。超高額配当があった年です。
3連単なので、大穴が当たるかどうかです。
でも、なぜ?マイナスに?
それは、仮定が間違っていたから。3連単だと十分な試行回数とは言えなかったから。
(高額配当が出るかどうかでプラスかマイナスか分かれる)
といったところでしょうか。
単勝オッズで能力を判断するのではなく、過去のレース結果で能力を判断する。
そして、オッズを見て、買われていない馬を買う。
最初に考えた当然のことをすればいいのです。
あれ?どうやる?
誰か、頭のいい人、教えてください。。。。。

新年早々Mac miniをばらす

2018年はMac miniをreviveすることから始めましたよ。
Mac mini server (Mid 2010)をばらしてSSDに換装。まだまだ現役です!
High SierraのインストールイメージをAppleStoreからダウンロードした後、空のUSB diskをつないで以下を実行してイメージを作成します。

$ sudo /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/Untitled --applicationpath "/Applications/Install macOS High Sierra.app"

その後、このUSB diskをつないでブートすると再セットアップが開始します。さくさくになりました!

ビッグデータ × AI × 競馬 その2

前回の続き
真剣に競馬で儲ける
各レースで相対的に能力の高い馬を探せれば、期待値が1を超えるのでは?
と考えました。
そのためにやったことは下記。
各レースの出馬表から、各馬の過去のレースのタイムを調べる。
タイムを距離で割ると、単位距離あたりのタイムが出るので、それを基準値とする。
ただし、その基準値に係数をかける必要がある。
・距離が長いほど基準値は遅くなる
・馬場が悪いほど基準値は遅くなる
・斤量が重いほど基準値は遅くなる
・その他、騎手、枠順、馬体重、競馬場、馬齢などなど
考慮したくなるパラメーターはすごく多いですね。
例えば、距離。絶対に考慮しなければならないパラメーター。
過去の2000mのレースの全タイムと、3000mのレースの全タイムで基準値の平均を出してみます。
距離が長い方が遅い分を係数として算出すれば良いです。
だがしかし、距離が長いレースの方が、強い馬の出走割合が高いのでは?など疑問が湧きます。
であれば、全距離で出してやればいいですね。そして、Excelで近似曲線を出します。
3600mのレースはステイヤーズステークスくらいですが、特異データとなっても問題無しです。
馬場や斤量などなど、同様に係数を出すことは可能です。が、どれだけ効くかはわかりません。
馬場、枠順くらいは考慮した方がいいかもしれませんね。外枠は内枠に比べて、単純に走る距離が長くなりますから。
ということで、各レースで相対的に強い馬を算出できそうです。
実際にやってみました。
それで馬券を買ってみても、期待値1は超えませんでした。
単純にはいかないもんですねぇ。。。
何が悪かった?
その3に続く

ビッグデータ × AI × 競馬 その1

「外れ馬券も経費」認める 最高裁が初判断
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG10H6P_Q5A310C1000000/

外れ馬券、経費認定 最高裁 課税取り消し確定
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/151496

ココ数年でとても画期的な判決が出ました。
最高裁判例が2例も出ましたので、今後はハズレ馬券を経費として認めてもらうことができ、税金は儲け分のみに課税されることになります。
ただし、競馬を楽しんではいけません。投資対象として、機械的に大量に馬券を購入する必要があります。

この判決、大事なのはココまでではありません。

【重要】競馬で数億円稼げている人が、日本に2人以上いる

ことが分かります。2人以上 というのは、見つかっていない人もきっといるだろうからです。

すなわち、
競馬で確実に稼ぐ馬券の買い方・アルゴリズムが存在する(期待値1以上!)
ということが分かります。
対象の裁判では、数年にわたり特定のアルゴリズムで馬券を高額に買い続けたとあります。
単なるラッキーとは違い、確率論的には、十分な数の試行が行われ、期待値は収束していると思われます。

ココまでは、国税、が認めていることになりますね。

ちなみに、今回の対象の裁判では、36億6千万円の投資に対して、1億5500万円の黒字、期待値は1.044だったそうです。
JRA(日本中央競馬会)では、馬券の売り上げに対して、20%程度(馬券の券種による)の控除をしてから配当に回します。
すなわち、完全にランダムにor均等に馬券を買うと、期待値は0.8になるのです。
1.044がどれだけ高いことか分かりますね。

ココまで気づいた人は、期待値1を上回る馬券の買い方を見つけたくなりますね。
私も、いろいろなアルゴリズムを思いつくのですが、はたして1を超えるのだろうか。。。

と思っていたら、JRAの公式サイトに過去の競馬結果が載っているではありませんか!!
http://www.jra.go.jp/datafile/

ココで過去の近年の全レースが見られます。各競走馬の成績も見られます。
競走馬は、基本的に過去の全レース結果が見られるのです!素晴らしい!
ということは、過去の成績・タイムが分かって、統計処理できるわけです。

過去のレース結果から、下記の馬券を買えばいいのです。
・能力が相対的に高い馬
・オッズが能力から見て相対的に高い馬

じゃあ、これをどうやって見つけるんだ?
というのは、次の話にでも。

 

隠れた廃墟スポット東成田駅

気軽に行ける廃墟、ご存知ですか?廃墟に興味はあるけど、遠出するのもなあというそんな方にオススメなのが、京成線東成田駅です。

成田空港からなんと徒歩5分で行ける東成田駅は、開港当初の趣きそのままな、廃墟マニア垂涎ものの隠れ廃墟スポットなのです。フライトに余裕があって時間をつぶしたい、そんなときは東成田駅を散策してみてはいかがでしょうか。第2ビル(JAL側)から連絡通路があります。

誰もいない空間。ここでMacを広げて仕事すれば捗るかもしれませんね。

開港当時を思い起こさせるレトロなプラットホーム

バイリンガルとメタ言語

日本語を話す日本人が思考をするとき、それは日本語で行われるというのが定説である。それゆえに外国語である英語をペラペラ話せるようになりたければ、まず英語で考えなさいと唱える参考書も多い。
一方で、スティーブン・ピンカーは著書で、思考は言語に先行すると説く。人間の脳にはメタ言語のような抽象言語が存在し、(話し言葉としての)言語に全く依存しないという説である。たしかに、もし思考がすべて言葉により行われるものであるならば、その言語の語彙にない事象・現象は認識はできないことになる。英語におけるlook, see, watch, gazeはすべて日本語の「見る」だが、日本人が「直視して見る」、「(目に入ったものを)見る」、「注意して見る」、「じっと見る」といった概念を統一的に扱っているということになるが、それは当然否である。ただその一方で、「けちょんけちょん」、「ぐでんぐでん」といった日本語特有の擬態語を、非日本語話者が言語情報なしに思考のみで想起できるかというと疑問であり、結局のところ言語と思考は相互に密接に絡んでいるというべきなのであろう。

バイリンガルを目指し、子供に早期の英語教育をすることが、個人の思考はたまた人格にどういった影響を与えるのか、また正しい言語獲得プロセスとはそもそも何なのか、そんなことを考える通勤電車の中でこのような駄文を書いた。